介護施設の特徴と選び方

介護施設の種類と特徴

介護の職場は大きく分けると『施設』と『在宅』になります。入所施設での介護スタッフの仕事は、入所者様の日常生活のサポートや入浴、食事、排泄の世話などの身体介護が主な業務となります。朝は着替え、洗顔、排泄の介助から始まり、食事、服薬などの介助、日中は、レクリエーションなどの趣味活動や、見守り、入浴の介助も行います。 在宅では、ご利用者様のご自宅を訪問して『身体介護』や『生活援助』の介護サービスの提供をします。

介護施設

入所型

在宅介護型

介護施設の特徴

ひとくちに『介護施設』と言っても、施設形態によって求められるスキルはさまざまです。転職先を探す前に自分がどんなスタイルで働きたいのか、どんな介護がしたいのかを考えてみる事が大切です。それにより施設形態の向き不向きもありますので、まずは介護施設の種別や特徴を知り、自分に合った職場を選びましょう。自分に向いている施設形態がわからない場合や客観的な意見が欲しい時は、『介護jobサーチ』のコンサルタントにご相談ください。あなた専任のコンサルタントと一緒にぴったりの職場を探しましょう!

有料老人ホーム(通称:有料)

有料老人ホームは『介護付』『住宅型』『健康型』の3種類あり、60歳以上の高齢者が生活をする住居です。主に民間企業が運営しており介護保険に縛られないサービスの提供ができるため、サービスの幅が広く、施設の方針により特色が違います。入居者は比較的軽度の方が多く、身体的な負担は少ないと言えます。なかには ホテル並みの接遇でサービスを提供するホームもありますので、ただ単に介護をするというより、『おもてなしの心』が大切になります。福利厚生や昇給などのキャリアパス制度が整っている企業が多いため、キャリアビジョンを明確にしたい方におススメです。

働くポイント
  • 企業によってサービス内容や方針が大きく異なる
  • 昇給・昇格等のキャリアパスが明確になっている企業が多い
  • 研修や教育体制、福利厚生制度が充実している
  • 比較的介護度が低い入居者が多いため、身体的負担が少ない
  • 単に介護をするというより、接遇やマナー面が重視されるため、スキルを身につけられる

介護老人保健施設(通称:老健)

介護老人保健施設は、医療ケアやリハビリを必要とする高齢者(65歳以上)の自立支援、在宅復帰を目指すための病院と自宅の中間施設的な位置づけとして考えられています。 病状が安定し、治療よりは、看護や介護が必要な高齢者が入所します。家に帰れる状態にするための『改善』や『復帰』を目的としているところが終の棲家となる他の施設との大きな違いです。看護師や理学療法士(PT)、作業療法士(OT)などのリハビリスタッフとの連携が必要なため、多様なケアへのアプローチを学びたい方におススメです。

働くポイント
  • 機能回復を目的とした介護を行うため、快復や維持への変化が実感できる
  • 知識や介護技術の向上が期待できる
  • 医師、看護師、リハビリスタッフなど、他職種間の連携を学ぶ事ができる
  • 医療法人が運営する施設が多いため、医師や看護師などの発言権が強い傾向にある
  • 要介護度が1~5まで様々なため、体力的なタフさが求められる

特別養護老人ホーム(通称:特養)

特別養護老人ホームとは、社会福祉法人や地方公共団体が運営母体となっている公的な高齢者居住施設をいいます。常時介護が必要で、自宅での生活が困難な高齢者の方が入所します。 居室が4人部屋等の多床室が中心で集団ケアを行う【従来型特養】と10名程度のユニットを形成し、居室は全て個室で個別ケアを行う【ユニット型特養】に大きく分けられます。在宅介護が難しい重度の要介護認定者された方が入居し終の棲家となります。相手を理解するコミュニケーション能力はもちろん、利用者とじっくり向き合い、深い信頼関係を築きたい方に向いている職場です。やりがい重視でひたむきに介護をやっていきたい現場主義の方や介護のスキルをしっかりと身に付けたいという方におススメです。

働くポイント
  • 介護技術の向上や認知症などの問題行動への対応スキルを身につけることができる
  • 終の棲家となるため、家族のように寄り添いながら長期的なケアをする事ができる
  • 看護師が常駐しているため、緊急時の対応や医療面での心配が少ない
  • 平均介護度が高いため、体力的なタフさが求められる
  • 時間的余裕がなく、流れ作業になりやすい

サービス付き高齢者向け住宅(通称:サ高住)

サービス付き高齢者向け住宅とは、主に自立もしくは軽度の要介護状態の高齢者を受け入れている賃貸住宅です。入居の基準は自立した生活が送れる、または軽度の介護状態のため、職員の仕事は見守りや相談役が中心となります。介護サービスは、必要な方に併設されているヘルパーステーションから訪問介護サービスとして提供します。1対1の手厚い介護をしたい方におススメです。

働くポイント
  • 訪問先が同一の建物内のため移動が楽
  • 1対1で手厚い個別ケアの提供ができる
  • 安否確認や生活支援が主な仕事のため、身体的にも精神的にも負担が少ない
  • 利用者との1対1の状況が苦手な人には不向き
  • サ高住の職員と訪問介護ヘルパーとの1人2役で臨機応変な対応が求められる

グループホーム(認知症対応型共同生活介護事業所)

グループホームでは、要介護認定を受けている認知症高齢者が共同で生活をする施設です。最大9名での共同生活で、日中は常時3名以上の介護職が従事します。 家庭的な暮らしの中で「居場所」や「役割」を持ってもらうことで、認知症の進行の緩和につなげ、よりよい日常生活を支えていくお仕事です。 基本的に、できることは利用者本人にしていただき、高齢者同士の自立支援を重視し、食事・洗濯・機能訓練(生活リハビリ)などを職員と入居者が一緒に行います。アットホームな雰囲気が好きで、お一人おひとりの個性に合わせた個別ケアがしたい方におススメです。

働くポイント
  • 身体介護が少ない
  • 少人数制(1ユニット9人以下)のため、目が届きやすい
  • 家庭的な雰囲気の中で入居者と向き合うことができる
  • 認知症で何度も同じことを繰り返す高齢者に対応するため、忍耐力が必要となる
  • 職員も少人数のため、人間関係は濃くなりがち

デイサービス(通称:デイ・通所)

デイサービスとは、比較的軽度の要介護者が施設を訪問し、日帰りでサービスを受けます。デイサービスを利用する事で、沢山の人との交流を深められる事を楽しみにしている高齢者の方は多く、レクリエーションなどを一緒に楽しみながら、あたたかい雰囲気の中で一日を楽しく過ごして頂く場所です。利用者個人の家まで直接迎えに行き、入浴や食事、レクリエーションなどを行います。老人ホームの場合、そこが生活の場であるのですが、デイサービスの場合、高齢者が遊びに行く場所といった感じの施設です。定員が10名程度の小規模なものから50名以上の大規模なものまであります。レク中心や入浴特化型、リハビリ特化型など施設によって特色がありますが、基本的に日帰りのため、夜勤無しで働けるのが一番のメリットです。一般的に介護度の低い方が中心ですので、利用者とのコミュニケーションが好きな方や日勤帯で働きたいといった方におススメです。

働くポイント
  • 夜勤が無く、日曜日が休みの施設が多い
  • 利用者の介護度が比較的軽いため、経験が浅い人でも就業しやすい
  • 曜日によって利用する人が異なるので、状態把握などがとても困難
  • 介護技術や経験をあまり積むことができない
  • レクリエーションの際、人前に出て盛り上げるなどの素質が必要

通所リハビリテーション(デイケアセンター)

通所リハビリテーションサービスは身体的に麻痺等の障害が有る人や、認知症等の精神的な障害が有る人がリハビリテーションにより、日常生活を送れるように日帰りで機能回復訓練を行うサービスです。デイサービスとの大きな違いは、リハビリテーションを主目的としていることです。医療職中心のサービスの為、看護師や理学療法士、作業療法士等のリハビリスタッフとの連携が必要となります。基本的に、リハビリは専門スタッフが行いますので、介護職はリハビリを行うお手伝いをする以外は、送迎業務、食事介助、入浴介助、レクリエーション等、通常のデイサービスと業務内容はあまり変わりません。機能回復を目的としている為、恢復の変化が実感できるのが特長です。

働くポイント
  • リハビリも兼ねた日常生活動作が学べる
  • 夜勤が無く、日曜日が休みの施設が多い
  • 施設によりサービスの提供時間や、サービス内容が大きく異なる
  • 曜日によって利用する人が異なるので、個別の状態把握が重要

短期入所生活介護(ショートステイ)

短期入所生活介護(ショートステイ)とは、数日~1週間程度施設へ入所し、介護サービスを受けるための施設です。介護施設に併設されている場合が多く、施設内スタッフとして従事します。在宅で介護をしている家族のリフレッシュや急な事情で留守にする際に利用されます。短期間でいかに満足してもらえるサービスの提供ができるか知恵を出し合い、ギリギリのラインを探るプロとしての醍醐味を味わえます。
経験を積んだ『介護のプロ』にこそ、力を発揮して欲しい施設です。

働くポイント
  • 要介護度が低い利用者が多いため、身体的負担は少ない
  • 短期間で様々な利用者の状況把握や対応が必要なため、介護スキルが上がる
  • 入居者、退去者の入れ替わりが激しく、利用者の状態把握が困難
  • 宿泊が初めての利用者は、環境の変化で不穏になりやすい
  • 家族への対応も含め、求められる対応力のレベルが高い

訪問介護

ヘルパー(訪問介護員)が利用者のお宅に訪問して、生活援助や身体介護を行うサービスです。在宅で暮らす高齢者とその家族を支援していくのが訪問介護の仕事です。閉じこもりがちな高齢者にとって、良いコミュニケーション相手となり、また介護をしている家族にとっても、よき理解者となります。 生活援助と身体介護では時給が異なり、身体介護の方が体力的にも精神的にも負荷が大きく専門的な介護スキルが求められるため高時給となります。基本的に1人で訪問するため、豊富な経験と判断力が必要で臨機応変な対応が求められます。限られた時間内でお仕事がしたい方におススメです。

働くポイント
  • 短時間勤務や時間の融通がききやすい
  • 圧倒的に生活援助の仕事が多い
  • 流れ作業ではなく1対1で手厚い個別ケアの提供ができる
  • 仕事量の増減があり、お給料が一定ではない
  • 訪問先への移動があるため、悪天候時は大変
  • 訪問先により仕事の内容に差がある

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